耳みみなし芳一ほういち

Hoichi the Earless
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Hoichi's music reaches the dead. Watch what the priest does to protect him and what is forgotten.

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壇ノ浦だんのうらの合かっ戦せんから数すう百ひゃく年ねんが経たった頃ころ、下関しもせきのある寺てらに芳一ほういちという盲もう目もくの琵び琶わ法ほう師しが身みを寄よせていた。芳一ほういちの琵び琶わの腕うで前まえは並なみ外はずれたもので、とりわけ平家物語へいけものがたりの弾ひき語がたりにかけては、聞きく者ものの魂たましいを揺ゆさぶらずにはおかないほどの凄すごみがあった。

ある夏なつの夜よるのこと、住じゅう職しょくが留る守すの折おりに、芳一ほういちは一ひと人りで縁えん側がわに座すわって琵び琶わの稽けい古こをしていた。すると、重おも々しい足あし音おとが近ちかづいてきた。

「芳一ほういち。」

低ひくく厳おごそかな声こえが呼よんだ。声こえの主ぬしは、鎧よろいを身みにまとった武む者しゃであると名な乗のり、高こう貴きなる方かたが芳一ほういちの琵び琶わをお聞ききになりたいと仰おおせである、と告つげた。

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Why could the ghost warrior see only Hoichi's ears?

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